交通事故被害者が知らないと損する、交通事故損害賠償「裏常識」 物損事故からムチ打ち被害者後遺症まで、知ってて得する知識です。あまり知られてない損害賠償の裏側と損しない損害賠償請求を解説します。

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2009年04月22日

■交通事故の代車にベンツを要求すると!?


事故解決はマニュアル選びが重要!無料「交通事故マニュアル比較ナビ」



■ 「物損 その1」 修理費 (全損・全塗装・備品)



★ 修理費 全損



修理費に関しては、修理工場の見積書等により請求することになり

ますので、よほど悪意のある裏工作をしない限りは問題は発生しま

せん。



問題になる事の多い事例としては、修理見積額が被害車輌の時価

(中古車市場における価格)を超えてしまうような場合です。



その場合、一般的には全損扱いになり、時価を限度とする損害賠償

になります。



全損とは修理が不能な状態をいいますが、損害賠償訴訟における 

全損に値する条件として、最高裁の示した条件は以下の3つに

なります。



1. 物理的に修理が不能なとき



2. 経済的に修理が不能なとき



3. 車体の本質的構造部分に重大な損傷が生じたとき




先ほどの修理費用が時価を超えてしまった場合は、2の経済的に

修理が不能な場合ということになりますが、3の車体の本質的構造

部分に重大な損傷が生じたときとは、フレーム等の中枢部に重大な

損傷を受けたことで、今後の当該車輌の安全に疑問がある等のこと

を意味しています。



又、エンジンの交換や車軸などの足回りに重大な損傷があれば全損

として扱われる傾向です。




では、時価をどの様に算出するかということですが、一般的には

市場価格方式をとっています。



市場価格方式とは、同型、同一年式、同一車種、同程度の走行距離、

同程度の使用状況の車を中古車市場で購入することができる価格を

算出基準とする方法です。



中古車市場での標準的な価格については、「レッドブック」や

「イエローブック」を参考として利用することが一般的です。




※ 「レッドブック」は有限会社オートガイドが発行している

  「オートガイド自動車価格月報」のことです。

有限会社オートガイド 03-3263-5238, 東京都千代田区麹町5丁目4-4




「イエローブック」は(財)日本自動車査定協会発行の「中古車

価格ガイドブック」のことです。

http://www.juno.dti.ne.jp/~satei/syuppanbutu.html 




参考として、「イエローブック」は不当景品類及び不当表示防止法

10条1項に基く自動車業における表示に関する公正競争規約に基

き設置された自動車事業者の団体である「自動車公正取引協議会」

が公認しています。



買い替えをする場合の費用(買い替え差額費等)については、次回

「物損 その2」で詳しくお話しする予定です。




★ 修理費 全塗装についての問題点



修理の際に必ずといってよいほど問題になる塗装に関してですが、

やはり愛車を傷つけられたため板金修理をし部分塗装をしたことで、

他の人からすぐに事故車と分ってしまうことに、ほとんどのオーナー

は相当の抵抗を感じていると思います。



そうした場合に、被害車輌のオーナーは被害にあっているわけです

ので、加害者に対して一目で事故車とわかってしまうような車に乗

るのは抵抗があるので、全塗装をして欲しいと要求することに

なります。



しかし、全塗装を認めさせるにはそれ相応の条件を満たす必要があ

り、単にみっともないからという理由だけでは認められません。



また、全塗装の修理代の請求に関する判例は様々で、特にこれと

いった基準を示した最高裁の判例もないため、今までの多くの判例

の中から被害車輌の特徴や修理状況などを勘案して判断することに

なります。




■ 判例で、全塗装を認める条件



では、実際に全塗装が認められた判例をご紹介しますが、その前に

裁判において全塗装を認める条件を明確に示している裁判所があり

ますので、そちらの条件を書き出してみます。



ただ、これらの条件は1地方裁判所の示した条件であり、全ての訴訟

に関して有効であるということではありませんので、ご注意いただ

きたいと思います。



札幌地裁が全塗装を認める条件としては、以下の要素を満たすこと

が必要としています。




(札幌地裁室蘭支部)


① 特殊な塗装技術を施してあるため、破損部分のみを吹き付け

  塗装のよって再塗装すると他の部分との相異が明白となって

  美観を害する場合



② 自動車自体が高価なもので、しかもその価格の大きな部分が

  外観にかかっている場合



③ 再塗装の範囲が広く全塗装する場合と比較して費用に大きな差

  を生じない場合


(注釈 交通損害賠償算定基準・ぎょうせいより引用)




このような基準を示す裁判所はありますが、全塗装を認めるか認め

ないかに関しての判例は様々で、やはり各裁判所ごとの裁判官の

裁量が判断の決め手となっているようです。




いくつかの判例をご紹介します。


------------------------------------------------------------

▼ 神戸地裁の判断


ベンツや高級輸入車について高級外車の外観的価値や威厳の保持と

いうのは全塗装を認める理由にはならないとする判断。

------------------------------------------------------------

▼ 東京地裁


キャデラックの全塗装費用について、修理により多少光沢の差が生

じたとしても、被害車両が購入後2年を経過しすでに色あせが生じて

いることと、全塗装費用が部分塗装費用に比べ2倍になることなどか

ら、部分塗装の限度で損害を認めた。

------------------------------------------------------------

▲ 東京地裁 (被害車両 ポルシェ)



事故によりバッテリー液がポルシェに広範囲に散乱し、塗装と下地

の腐食を防ぐために補修の必要はあるが、どの範囲でバッテリー液

が散乱したのか明確にできない場合に全塗装も合理的な修理と判断

した。



------------------------------------------------------------

▲ 岡山地裁 (被害車両 ポルシェ)



被害車両が高額な外車であり、登録後3年余りを経過しており前部

を中心に大きな損傷を受けていることから部分塗装では事故による

修理がなされてことが分らないように完全にす復元することは困難

として全塗装の費用を認めた。

------------------------------------------------------------



このように、いくら被害者だといって全塗装を主張しても、一般的

な示談解決の場は論外として、たとえ訴訟を起こしても認められな

いケースが多々あります。



全塗装する満足感と敗訴の場合の訴訟費用のリスクを十分お考えに

なり、妥協するところは妥協した方が良い場合もあります。



しかし、ただ泣き寝入りでは悔しいので、評価損(格落ち損)を

しっかりと請求してください。



評価損の詳しいお話は後日いたします。





★ 修理費 備品についての問題点
 
 


次に、やはり修理代で問題になる備品に関する補償のお話です。



外出した際、金メッキのエンブレムをつけたセルシオやレクサスを

時折見かけますが、事故の際にそのようなオプションが破損した

場合に損害賠償請求ができるかというお話です。



チョット部品は大きくなりますが、金メッキのバンパーを装着して

いたベンツの所有者が、追突事故により破損した箇所の修理の一環

として、この金メッキのバンパーの交換費用を請求した裁判があり

ますので、その判例から概ねの損害賠償傾向が分かります。



東京高裁の判決では、全額は認めずに修理費用の50%を認めました。



金メッキを施したバンパーを交通事故により損傷したときは、取替

え費用は交通事故の損害であるとし事故との相当因果関係は成立し

ましたが、バンパーに金メッキをすることは無用に損害を拡大させ

るものであるとし、過失相殺の法理を適用し、金メッキ修理費用の

50%を減額しました。。




同じように、高価な飾り付けを施したトラックが交通事故で装飾品

を破損した場合も、先ほどの判決と同じ解釈をする傾向です。



これも東京高裁の判決ですが、大型トラックに装着されていたフロ

ントバイザー・キャンプ梯子などは、所有者の得意な好みによる

特別な飾りとして取り付けたもので車両の走行等の機能にプラスの

影響を与えるものではないとし、飾りの部分の修理費の50%を減額

した判決があります。



では、事故により車に装備していたカーコンポやカーナビが破損し

た場合、新品のカーコンポやカーナビに交換してもらえるでしょうか。



新品に買い換えることに対しての裁判所における判断ですが、やは

り各裁判所によって大きく異なっています。



残念ですが、ほとんどの場合新品買い替え費用は認められていません。



被害車両に装備されていたカーナビ、テレビ、カセットデッキなど

が修理不能になった損害賠償請求で、購入時の価格を減価償却した

後の価格しか認められなかった判例があり、大多数はこの判例に近

いものです。



又同じように、ガソリンスタンドに飛び込ん給油計量器を破損した

事故では、損害額を再調達費用(130万円)に定額法による償却率を

控除した率を乗じた金額と応急措置費用を加算した金額の79万円と

しています。



飛び込まれたにもかかわらず、持ち出し費用が発生してどうにも

納得いきませんがこれが現状です。



このように、交通事故で車や装備品を壊されても最悪の場合原状

回復が出来ないことも多々あります。



ただ、保険会社との話し合いの中では、ごくまれではありますが認

められた事例もありますので、だめもとで交渉することが大切です。




このお盆時期はわけのわからないような想像もつかないような事故

も発生しますので、防衛運転を心がけぶつかりそうな予感がしたら

自分から逃げるような運転をされることをお勧めします。



綺麗にワックスで手入れをした自慢の愛車で、好みの音楽を聴き

ながらドライブしていた休日の楽しいカーライフが、一瞬の事故に

より壊されてしまうことのないようにご注意なさって下さい。



現在の日本の損害賠償では、納得のいく原状回復をすることは外観

も含め不可能です。



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赤川 静雄(赤鬼)

Author:赤川 静雄(赤鬼)
交通事故の損害賠償は、被害者に立証責任があるため、知識がなければ支払われない損害が沢山あります。保険会社の人は決して教えてくれない、知らないと損する損害賠償の知識を公開します。賢い被害者になって、大いに得しましょう!

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