交通事故被害者が知らないと損する、交通事故損害賠償「裏常識」 物損事故からムチ打ち被害者後遺症まで、知ってて得する知識です。あまり知られてない損害賠償の裏側と損しない損害賠償請求を解説します。

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2010年04月03日

■ムチ打ち症とPTSD

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■ ムチ打ち症とPTSD



自賠責調査事務における後遺障害認定実務では、PTSDは頚椎捻挫いわゆる

ムチ打ち症の後遺障害等級の14級-9号の扱いになっています。



しかし、PTSDの国際的な診断基準によりPTSDと認められる精神障害は

「日常生活ができない程度」とされ、その厳しいPTSDの認定基準に比べ

ると、後遺障害等級があまりにも低すぎます。



では、何故PTSDのような重い精神障害を自賠責調査事務所が平然と14級に

してしまうかということです。



その大きな理由が、ムチ打ち症の後遺障害認定でよくお話している「他覚所見」

の有無に関係があります。



自賠責の後遺障害認定基準は労災の基準を使用するとしています。



しかし、実際の自賠責調査事務所で行われる認定実務においては、等級を低く

抑えるために労災基準の都合のよい部分を上手に組み合わせて使用しています。



そのような理由から、同じ後遺障害診断書を提出した場合、自賠責の認定等級

より労災の認定等級の方が高いという話をよく耳にすることになります。



■ 自賠責がPTSDを後遺障害14級とする根拠



自賠責における後遺障害認定基準は労災に準拠していますが、実務上「怪我」

は「器質的損傷が存在する」という前提で扱われています。



言い換えれば、骨、筋肉、靭帯、神経、内臓などの人体を構成する器官に

何らかの器質的損傷があり、画像等の他覚所見が存在することが前提という

ことになります。



しかし、PTSDに関しては非器質的精神障害ですので、画像や検査等で

所見が出る事はありません。



そこで、自賠責ではPTSDに関して他覚所見に乏しい神経症状として、

「局部に神経症状を残すもの」14級-9号が妥当との判断をしています。



ムチ打ち症の後遺障害認定に関しても、他覚所見に乏しいものに関しては、

やはりこの14級-9号が認定されています。



■ 労災におけるPTSDの後遺障害等級



自賠責があくまで他覚所見を重視しているのに対し、労災では生活状況や

就労への支障等を勘案して等級認定をする為、自賠責の認定等級より高い

等級が認定される傾向です。




労災における精神障害に関する後遺障害認定基準は次のようになっています。




▲ 14級  

労働には通常差し支えないが、医学的に可能な精神の障害に係る所見が

あると認められるもの


※「職種制限は認められないが、就労当たり多少の配慮が必要であるもの」



▲ 12級  

労働には通常差し支えないが、医学的に証明しうる精神の障害を残すもの


※「職種制限は認められないが、就労に当たりかなりの配慮が必要であるもの



▲ 9級  

精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの


※「対人業務につけないもの」



▲7級  

精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの


※ 「ほとんどの通常業務につけないもの」




★ 労災基準とPTSDの認定基準を比べてみる



では、今度はPTSDの認定に関する事項のうち、外観や問診から分かる

事項を次に示します。




1.入眠、または睡眠維持の困難

2.いらだたしさまたは怒りの爆発

3.集中困難

4.過度の警戒心

5.過剰な驚愕反応




1.外傷と関連した思考、感情、または会話を回避しようとする努力

2.外傷を想起させる活動、場所または人物を避けようとする努力

3.外傷の重要な側面の想起不能

4.重要な活動への関心または参加の著しい減退

5.他の人から孤立している、または疎遠になっているという感覚

6.感情の範囲の縮小(例:愛の感情を持つことができない)

7.未来が短縮した感覚(例:仕事、結婚、子供、または正常な寿命を期待しない)




■ 労災におけるPTSDの後遺障害等級は7~9級



これらの労災のの認定基準とPTSDの認定基準を総合的に照らし合わせて

みると、やはり7級又は9級の認定が妥当と考えられます。



実際の労災におけるPTSDの後遺障害認定では、非器質性精神後遺障害

に関する基準がきちんと設けられていますので、国際基準でPTSDが認定

されている場合、労災においても後遺障害として認定され、生活への支障の

程度により7級から12級の範囲の等級になります。



しかし、自賠責では他覚所見の無い後遺障害には高等級を認定すること

はなく、頚椎捻挫の等級認定を同じくできるだけ低い等級を認定しようと

しています。



その結果、生活や就労にかなりの支障をきたしている場合、訴訟により

正当な後遺障害等級を確定させ、認定等級に応じた損害賠償を請求する

以外にありません。



このようなことから、自賠責におけるムチ打ち症の後遺障害認定とPTSDの

後遺障害は、他覚所見を重視するという観点から酷似しています。



目に見えない、言い換えれば被害者の訴えのみで客観的な所見のないもの

を後遺障害として認めた場合、極論では「詐病」に関しても損害賠償が可能

になるということになりますので、なかなか難しい部分でもあります。



ただ、PTSDのように「心の傷」を負い社会に復帰できなくなってしまった

被害者に対しては、現在自賠責が主張する医学的知見のない時代遅れとも

いえる後遺障害等級表をそのまま使用していたのでは、適正な損害賠償は

出来ないのではと思います。



【まとめ】


PTSDはマスコミにより広く知られるようになってきましたが、その病態や

回復の可能性、PTSD確定診断の正確性、被害者本人に与えるマイナス影響

の程度の把握などは、いまだに未解明な部分が多々あります。



単に外傷性の精神障害を大げさにPTSDとして損害賠償請求するような

混乱がなくなるよう、精神神経科医師の診断の正確さの向上のみに頼るのでは

なく、法律家や保険会社を含めた何らかの検討委員会を設置し、PTSDの

損害評価の適正な指針と運用を話し合っていく必要があると思っています。



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