2009年09月
2009年09月03日
「赤信号みんなで渡れば過失ゼロ!?」
問題:
ある日、職場の仲間10人で昼食を食べに行った帰り道、丁度ラン
チタイムで待たされてしまったため、就業開始時間までわずかに
なってしまいました。
そんなときに限って横断歩道の信号が赤になり、交差点の信号も
黄色から赤になりかけたその時、交通事故の損害賠償に詳しいA
さん(決して赤鬼ではありません)は、「赤信号だけどみんなで渡
れば、ひかれても過失割合が低くなるから、渡ろうよ!」といい、
みんなを誘って走り出しました。
本当に、みんなで渡ると過失割合が低くなるのでしょうか?
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【正 解】
みんなで渡ると過失割合は低くなります
注) 決してやらないで下さいね(>_<)
答:
これは次回のお話になりますが、過失相殺する場合「加算要素」と
「減算要素」というものがあり、その減算要素に「集団横断」とい
うものがあります。
「減算要素」基本的な過失相殺率から減算する、いわゆる過失率を
引くことができる要素です。
赤信号を無視して横断した場合の過失は、基本的に歩行者は30%に
なりますが、集団で横断した場合は10%の減算要素がありますので、
20%になります。
では、歩行者が集団で横断している場合、その中の一人が被害者に
なったとすると、過失割合が10%減算されることになります。
根拠ですが、車の運転者には集団で横断する歩行者は、一人で横断し
ている時に比べると遥かに認識しやすい状況にありますので、それ
にも関わらずひいてしまったとなると、加害者は注意力散漫で前方
不注意の重過失を取られます。
そこで、歩行者の過失相殺率を10%減額扱いにすることなります。
だからといって、「赤信号で横断してひかれても過失20%です」なんて
自慢して、本当に渡って死んでしまったら、喜ぶのは誰?
いえ、書き間違いです!
喜ぶ人などいませんよね?
赤鬼はそのように思いたいです(ー_ー)
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